[Web マスター] ウェブサイトの国・言語をBingに伝える方法

伝統的なWebホスティングの代替手法として、Windows Azureなどのクラウドサービスが広まるにつれ、ドキュメントの位置情報がBingのランキングアルゴリズムの一部として使用されているのか、また、どのように使用されているのか、多くのWebマスターの方々から問い合わせを受けています。言い換えれば、「ドキュメントが意図している国・地域の外で地理的にホスティングされているクラウドベースのサイトは、ランキング上不利かどうか?」という質問です。 ドキュメントの位置情報は、ランキングを決めるために使用される1,000以上の機能の1つに過ぎませんが、検索ワードとの関連性を算出する上での主要素の1つといえます。たとえクラウド上でホスティングしていても、以下に紹介しているドキュメントの位置情報を正しく活用することで、この機能に影響を与えることができます。なお、以下の説明は「優先度」順になっています。 1.ドキュメントに組み込まれるメタデータ”content-language” メタタグを使用して、ドキュメントの<head>セクションにドキュメントの位置情報を指定します。 <meta http-equiv=”content-language” content=”ja-jp”> “content” 属性は、2文字のISO 639 言語コード、ダッシュ(-)、および適切なISO 3166 地域コードから構成されます。例として以下があります。 ·         de-at: German, Austria ·         de-de: German, Germany ·         en-us: English, United States ·         es-ar: Spanish, Argentina·         ja-jp: Japanese, Japan 代替として、<html>あるいは、<title>エレメントに同じフォーマットでドキュメントの位置情報を指定することもできます。  ·         <html lang=”en-us”> ·         <title lang=”en-us”> なお、これらのタグの優先度は、<meta>、<html>、<title>です。言い換えると、”content-language”メタタグで指定されたドキュメントの位置情報は、常に<html>や<title>タグで指定されたドキュメントの位置情報に優先します。ベストプラクティスとして、複数のオプションを併用するのでなく、1つのオプションを活用することをお勧めします。 2. HTTP ヘッダホストワイドな位置情報のタグ付けとして、”content-language”HTTPヘッダに、前のセクションで紹介した”言語コード-ダッシュ-地域コード”フォーマットで、ドキュメントの位置情報を指定することができます。 HTTPレスポンスヘッダの設定に関する詳しい説明は、以下を参照ください。·         In IIS7: http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc753133(WS.10).aspx  ·         In IIS6: http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc732442.aspx  ·         In Apache 2.2: http://httpd.apache.org/docs/2.2/mod/mod_headers.html 3.トップレベルドメインIANAにより指定されたトップレベル ドメインのカテゴリの中で、カントリーコード トップレベルドメイン (ccTLD) は、ドキュメントの位置情報に影響を与えます。現在指定されているccTLDの概要については、IANAのWebサイト http://www.iana.org/domains/root/db/ を参照ください。 4.  リバースIP ルックアップBingのインデックスにドキュメントを追加する際、ドキュメントの位置情報を決定するために、リバース IP ルックアップを行います。リバース IP ルックアップは、他の位置情報が明確でない場合の代替手法として使用されます。リバースIPの情報は、非常に高い頻度で第三者から提供されていますが、エラーがある場合、Bing Webmaster Toolでご報告いただくことを推奨します。 最後に:Bingは、ランキング用にドキュメントの位置情報を確定するため、いくつか他の情報も活用していますが、あくまでサポート情報としてであり、上述した方法を打ち消すものではありません。 今後:将来的には、Webマスターの方がドキュメントの位置情報を指摘できるようにしたいと考えています。つまり、Bing Webmaster Tool を使ってドキュメントの位置情報をパスごとに指定できるようにするということです。本件については、またこのブログでお知らせする予定です。 注)本Blogは、US BingのBlog 「How To Tell Bing Your Website’s Country and Language」の抄訳です。
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