[お知らせ] Bing ボックス(初級&上級)機能の提供終了に関するご案内

みなさん、こんにちは。今日は関東では春一番が吹いて春への移り変わりを感じる1日ですが、急な寒暖の変化による風邪などに気を付けてくださいね。 さて、今回は2011年4月4日(太平洋標準時、日本では4月5日(火))にサービス提供の終了が予定されている機能についてご案内させていただきます。 現在、「Bing ボックス」http://www.bing.com/siteowner という自分のWebサイトに簡単にBingの検索ボックスを追加できる機能が提供されていますが、2011年4月4日(太平洋標準時。日本時間で4月5日火曜日)をもって本機能のサポート終了が決まったことが、Bingディベロッパーチームよりアナウンスされました。(US Bing Blogの記事)4月5日以降、現在の仕様のままの残っている検索ボックスで検索した場合、404ページにリダイレクトされることになります。 4月5日以降もBingの検索ボックスをご自分のサイトに設置し、BingによるWeb検索およびサイト検索をご利用されたいという方は、大変お手数ですがBing API(英語)を利用した検索への移行をお願い致します。  以下2つの理由により、今回の機能提供終了を決めさせていただきました。 1.     Bingボックスという簡易的に検索ボックスを実装できるツールは、さほど多くの利用はなかったのですが、ご活用くださっている方も一定数いることから、今後さらに便利なツールの提供が可能になるのではないかと考え、既存の機能の提供は一旦終了させていただくことにしました。 2.     http://www.bing.com/siteowner  で提供されている機能はBing APIで代用いただけることから、機能として重複があることも理由の1つです。 4月4日が近づきましたら、再度お知らせを出させていただく予定です。 ご協力よろしくお願い申し上げます。  
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[お知らせ] Bing and O’Reilly Radar – The future is Now

1月28日のこのブログで、Big Think 主催マイクロソフト協賛による「Farsight 2011」をご紹介しました。 日本時間の2月2日早朝3時から7時でのLIVEブロードキャストでしたので、視聴された方は限られていたかもしれませんが、「Beyond the Search Box」を題材に、業界のリーダーやエキスパートたちがデモやディスカッションを行い、なかなか緊張感ある興味深い議論だったと思います。見逃された方は、Microsoft News CenterのBing Newsroomをご覧ください。翻訳はありませんが、全時間の動画を視聴いただけます。さて、今回はBingとO’Reilly Radarが共同企画した「The Future of Search」についてご紹介します。  未来について1つ確かに言えることは、イノベーションの速度が速くなっていることです。過去10年をみても、オンライン経済が急速に拡大し、流血を伴う変革が全世界でツイートされ、より多くの情報がよりコンパクトなデバイスに格納されてきています。 これら変革により、携帯電話1つとっても機能や性能が大きく進歩し、携帯電話からのリアルタイム情報が未来への道標になってきています。しかし、不思議なことに同じ過去10年間、「検索」の概念は「シンプルなテキストボックスと10個のブルーのリンク」のままでした。最近になって新興の企業が、このような「検索」に対する人々の常識を揺らすまでは。Bingがすべてに答えられるとはいいませんが、今とは違う何か大きなことを夢見ることはできると考えています。そこで、マイクロソフトはO’Reilly Radarと「The Future of Search」という新しいシリーズを立ち上げました。このシリーズでは、ソーシャル検索、自然言語、そして業界で話題になり議論されている「the web of things」など、様々なテーマを扱ってゆきます。 皆さんも一緒に「beyond the search box」を考え、議論に参加しませんか? このシリーズは、3-4週間に一度テーマを決め、それにまつわる各種ビデオや論文、あるいは議論を紹介し、マーケットシェアや今週の機能、過去の検索傾向などを超えた「検索」に関する新しい議論を起こしてゆきます。 最初のトピックである「Welcome to the party: Social’s potential and limitations on information retrieval and usage」では、Esther Dyson、BlekkoのRich Skrenta、Dr. Chris Ahlbergなどにより、「Farsight 2011」で議論された「intellectual horsepower」を取り上げます。またシリーズでは、マイクロソフト リサーチのプリンシパル リサーチャーであるSusan Dumaisや、ソーシャル データを活用し意味ある形でBingに統合するチームに属するSean Suchterのような現場のエンジニアの参加も予定しています。 次のサイトにぜひ参加ください。: http://radar.oreilly.com/future-of-search/ 注:本BLOGはUS BingのBlog 「Bing and O’Reilly Radar – The future is Now」 に基づいています。
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Conduit コミュニティ ツールバー powered by Bing : MLB ツールバー

みなさん、こんにちは。 前回、Conduitコミュニティツールバーをご紹介しましたが、今回は日本人選手の活躍などで身近になってきているMLBのツールバーをご紹介したいと思います。 マイクロソフトの本社は、米国ワシントン州シアトル近郊にあることから、シアトル・マリナーズのツールバーを例にとってご説明しましょう。 まずはダウロードしてみましょう! 前回ご紹介したConduitのToolbar DirectoryでSports→Baseballとジャンルを絞っていき、mlb.com Toolbar にたどり着くことも可能ですし、以下のようにMLB.COMでも定期的に露出されていますので、それをクリックしてもOKです。 ツールバーをダウンロードすると以下のようなmlb.com Toolbarが設定されます。なお、ここでは自分の好きなチームとしてマリナーズを選択しています。 各ボタンの詳細な機能説明は割愛させていただきますが、マリナーズの最新ニュースやリーグの順位、選手のデータ、Twitterへのリンク、シーズン中はハイライトシーンのビデオへのショートカットなどが掲載されています。また英語音声でのニュースもあります。 ほかにも、サッカーであればレアル・マドリードのツールバーなどさまざまなものが提供されています。自分の趣味にあったツールバーをぜひ探してみて下さい。
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[お知らせ] 新しいツールバー『Bing バー7』をぜひお試しください

こんにちは。Bingの新しいツールバー『Bingバー 7』がリリースされました。(ダウンロードはこちらから → http://toolbar.discoverbing.com/toolbar/ja-jp)Bing バー7は、ブラウザーのパフォーマンスへの負荷低減を最も重要な課題のひとつとし開発された新しいツールバーです。これまで、ツール バーなどのアドオンを使用した場合、閲覧時の使用感や総体的な利便性が強化される一方、速度が低下し快適性が損なわれることがありました。 Bing バー7は、この問題を回避するため、ブラウザーのパフォーマンスへの影響を最小限に抑える工夫が施されています。(私のノートPCでのInternet Explorer 9のアドオン パフォーマンス アドバイザー実測値で、読み込み時間 0.02秒、ナビゲーション時間0.00秒の低負荷ツールとなっています。) また、Bing バー7は、多くのユーザーの方々が日々必要としているツール群をひとつのツールバー上にまとめることで、Facebookの確認やメールの閲覧、天気や地図の確認、そして検索エンジンによる情報収集等、日常の様々なタスクを行う上での簡便性・効率性をより向上させることを企図しています。リリース時点で装備されているアプリケーションは、以下の7つ。いずれもユーザーの皆さんが頻度高く使用されているツール群です。   Bingバー 7の機能 ①地図          : ツールバー上で簡単に地図の検索、表示が可能です。②天気   : ご指定の地域の向こう5日の天気を即座に表示。また、『MSN天気予報』へのリンクをたどることで、より詳細な情報も簡単に閲覧できます。③メール      :複数のメールアカウントを一括管理。ツールバー上で受信ボックスの閲覧が可能です。④Facebook : 新しいメッセージ、お知らせ、友達リクエストがすぐに通知され、「いいね!」ボタンを押したり、コメントを付け加えたりできます。また、友達が公開している写真もフォトコラージュで楽しめます。ツールバーから自分のアップデートを書き込むことも可能です。⑤動画   : ワンクリックでMSNビデオの豊富な動画コンテンツにアクセスできます。⑥翻訳   : 日⇔英 翻訳はもちろん、35種類の言語間の翻訳も非常に簡単に行えます。⑦検索   : 真ん中に配置されたBingバー7の検索ボックスは、Bingオートサジェストに対応。目的の情報が簡単・スピーディに見つかります。 ※各アプリケーションの動作イメージ:ツールバー上のボタンをクリックしていただくと表示されます。 ①地図 ②天気 ③メール ④Facebook ⑤翻訳 新しいツールバー『Bing バー7』は 以下のサイトにてダウンロード頂けます。http://toolbar.discoverbing.com/toolbar/ja-jp 日本のユーザーの皆さまのニーズに合わせ、今後もツールバー上のアプリケーションは順次追加される予定です。是非ご期待ください!
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[お知らせ] Conduit コミュニティ ツールバー powered by Bing

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、昨年12月よりマイクロソフトは、Conduit社とパートナーシップを組み、より多くの方にBingを体験いただく取り組みを始めています。  日本でも、Conduit社のCommunity Toolbarを通じてBingをご利用いただいている方が増えてきているようなので、このブログでも改めて、Conduit社のCommunity Toolbarをご紹介したいと思います。 Conduit社は、ウェブサイト運営会社がユーザー向けのツールバーを簡単に作成し配布するためのプラットフォームを提供しており、全世界で26万のウェブサイト運営会社と2億3000万人のユーザーからなるネットワークを持っています。Conduitの無償で優れたプラットフォームは、さまざまな規模のウェブサイト運営会社が独自のブランドとコンテンツを持つアプリケーションを作成し、自社サイトまたはConduitのApp Marketplaceから配布ことを可能にしています。  日本でも30社以上の企業やグループがConduitを活用したツールバーを提供しています。また、他にも各種ジャンルのツールバーやアプリケーションが世界中から投稿されており、ご自身のウェブエクスペリエンスを広げることが可能です。ご興味のある方は、Conduit社のToolbar Directoryや、App Marketplaceに立ち寄ってみてください。
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機能紹介: Bingのテレビ番組検索が大幅にバージョンアップ! ソーシャル検索(Beta)も是非ご利用ください

本日は改めて、2/8のBingプレスイベントおよび、プレスリリースで発表させていただいた、テレビ番組検索とソーシャル検索(Beta)についてご紹介しておきたいと思います。 今回の機能強化では、Twitterで話題のトピックやリンクを整理して表示する「ソーシャル(Beta)」機能に加え(このBlogでも一度ご紹介しました)、地上波、BS、スカパー!で放送中の番組情報のみならず、出演者や、あらすじまでを検索結果に統合した「テレビ番組検索」機能が追加されました。 「インターネット白書2010(監修:財団法人インターネット協会、編集:株式会社インプレスR&D インターネットメディア総合研究所)」によれば、日本のインターネットユーザーのうち63.9%が「インターネット検索のきっかけとなったメディア(複数回答可)」として「テレビ番組」を挙げています。また一方で、「友人・知人の評判」を挙げる人も32.7%に上り、日本国内においても、ソーシャルメディアによる情報収集も一般的になりつつあります。 こうした日本のユーザー特有の検索動向と、その変化を踏まえリリースされたのが、上記2機能です。「テレビ番組検索」機能では、現在放送中のテレビ番組をBingで検索した場合、単に番組ウェブサイトへのリンクを表示するのみならず、各ドラマのあらすじや、公式予告編動画、出演者情報、見逃し番組の視聴を可能にするオンデマンド放送へのリンクなどを、よりビジュアルに整理して表示するので、ユーザーが探している情報がすぐに得られます。 Bing は、従来の検索アルゴリズムの精度向上に加え、ユーザーの意図を理解した検索結果や、動画・画像などを多用した視覚的な結果表示、また情報を見つけやすくする機能を提供することで、ユーザーが納得できる選択をスピーディに行えるよう支援することを目指しています。 各機能の詳細は、Discover Bingの 「Bing使い方ガイド」 の「テレビ番組を調べる」と「リアルタイムでつぶやきをキャッチ「ソーシャル検索」を参照ください。また、「ほら、こんなに便利、Bingをもっと使いこなす」のページの「テレビ番組アンサー」、「ツィッターのつぶやきも」のビデオも合わせて御覧ください。 コンテンツを楽しみながらテレビ番組検索も体験できる「テレBing!」 もどうぞ!
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Discover Bing:Bing日本版の機能をユーザー向けにわかりやすく紹介するサイトをオープンしました。

皆さん、こんにちは。 今回は、Bing日本版の機能をユーザー向けにわかりやすく紹介するサイト、その名もDiscover Bingをご紹介します。 まずは、http://www.discoverbing.jp/ をクリックしてください。以下のようなDiscover Bingのホームページがあなたをお迎えします。 Bingを使う8つのシーンを紹介する「Why Bing (なるほど違う)」、Bingの最新ツールを入手できる「Get Bing  (さあ、手に入れよう)」、Bingをもっと使いこなす方法をビデオで紹介する「Use Bing (ほら、こんなに便利)」の他、その時々のホットな情報を提供する「スペシャルコンテンツ」の4つのコーナーで構成されています。   また、Bing日本語版公式Twitter(http://twitter.com/#!/bingjp) と、ここ、Bing日本語版公式ブログ (http://www.bing.com/community/site_blogs/b/jp/default.aspx) でも最新情報をアップデートしていく予定です。  
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[お知らせ]Big Think Presents Farsight 2011: Beyond the Search Box

こんにちは。Bing Japanチームです。 このブログを読んで下さっている方の中には、”サーチエンジン”という技術や、サービスそのものにご興味をお持ちも方もいらっしゃるのではないかと思います。今回は、米国で開催される検索の未来を考えるイベントについてご紹介します。   皆さん、「Farsight 2011」をご存じですか? 日本時間の2月2日早朝3時から7時にかけて、米国Big Think 主催で、「Beyond the Search Box」を題材に、業界のリーダーやエキスパートたちがデモやディスカッションを行い、www.bigthink.comでLIVEブロードキャストされます。Bingはもちろん、Google社、 Blekko社の開発者や、その他業界をリードするメンバーが参加し、「次の四半期」の機能でなくもっと根源的な「検索」の未来について語ります。 ブロードキャストの一部は、後日On Demandでも公開される予定ですが、興味のある方は、早起き(あるいは徹夜?)して参加してみてください。Twitterで、#FutureSearchというハッシュタグをつけて、英語による質問も受け付けているようです。  
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MSN Japanがリニューアル:Bingボックスの検索メニューも新しく

皆さん、こんにちは。寒い日が続きますが、風邪などひかれていませんか? BingはMSNのホームページから使って下さる方が多いのですが、本日MSN Japanがリニューアルしました!なんと約15年ぶりにロゴを一新、ホームページだけではなく、MSN産経ニュースやトピックス、ゲームなど複数チャンネルも生まれ変わり、より便利、より簡単、より楽しいをテーマにコンテンツと編集を強化したサイトになっています。 詳しい内容はこちら:http://promotion.jp.msn.com/index.htm?ocid=ulogo この変更に伴い、Bingの検索ボックス回りのデザインも新しくなり、先日ベータ版としてリリースした「ソーシャル」検索のリンクがサーチのメニューに追加されました。 Bingの「ソーシャル検索」って何?という方のために、旧ブログでご紹介した「ソーシャル検索」のご紹介をこちらでも簡単にご説明しておきましょう。 Bingのソーシャル検索   MSNのリニューアルで、検索ボックスの上に「ソーシャル」メニューがついたことから、より簡単に機能をご利用いただけるようになりました。 例えば、今日「第68回ゴールデン・グローブ賞」作品賞を受賞し、話題になっている映画「ソーシャル・ネットワーク」を検索してみましょう。 検索結果:http://www.bing.com/social/search?q=%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF&form=MSNH69 「ソーシャル」の結果ページには、「概要」、「公開されている更新」、「注目のリンク」3つのリンクがあります。 「概要」タブの下には、検索されたキーワード(話題) に対して、Twitter上で多くの人に共有されているニュースなどのリンクを「注目のリンク」として5件まで表示、その下に、「○○○○に関する公開されている更新」として最新のTweetを表示します。 「公開されている更新」タブをクリックすると、キーワードに関するTweetの結果が最新順で表示されます。「最も一致する検索結果」順に並べ変えることも可能です。 「注目のリンク」タブをクリックすると、概要でも表示されていた最もシェアされているリンクがどんなTweetでシェアされたのか、さらに詳しく閲覧できます。 「ソーシャル・ネットワーク」の検索結果を見ると、さっそく映画を観てきた方のつぶやきも多く、興味がそそられます。 検索結果Retweetは可能?気になったTweetにたいして、検索結果からRetweetすることも簡単にできます。 「○○○○に関する公開されている更新」欄に表示されるTweetをマウスオーバーすると、右上に、吹き出しのようなボタンが表示されます。ここをクリックすると、すでにTwitterにログインしていれば、そのアカウントのページへ、ログインしていない場合は、ログイン画面が表示されるようになっています。 ハッシュタグは検索できる?ハッシュタグも検索できます。(全角#のものは全角で検索。) MSNで現在キャンペーンを実施している#msndekiruで試してみましょう!http://www.bing.com/social/search?q=%23msndekiru&form=MSNH69 新しく生まれ変わったMSNホームページとともに、Bingのソーシャル検索もぜひ活用してみて下さい。 本機能では、日本でも多くの方が利用している話題のオンラインサービス「Twitter」における最新のアップデートや、よく引用されているリンクなどをBingの中で検索できます。また、検索結果の表示時には、リツイートなどによる重複コンテンツの削除、アダルトコンテンツのフィルタリング処理なども行っています。 ※現在、Beta版のため、Bingの検索結果では、メニューにある「その他」から使っていただく形になっています。
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Bing日本版開発チームが語るBingのコンセプト

今回は、マイクロソフトの検索サービス「Bing(ビング)」がリリースされるまでの簡単な歴史や、開発のコンセプトについて、サーチテクノロジーセンター ジャパンのジョン・ネイブが語ります。 ————————- みなさま、こんにちは。2011年もBingをよろしくお願い致します。 昨年7月13日から正式サービスの提供を開始したBingですが、おかげさまで運営半年を迎えようとしています。 「Bing=検索サービス」だとわかって下さっている方も少しずつ増えてきていますが、今年は、みなさんが「Bingとは」でキーワード検索をしなくても済むように、この公式ブログの中でマイクロソフトが提供する「Bingとはどんなサービスなのか?」について語っていきたいと思います。Bingの開発コンセプトの紹介や、今後お伝えしたいと考えている機能開発にまつわるお話を通じて、Bingについてより興味を持って頂き、また、使って頂くきっかけになれば幸いです。 まずは、Bingの歴史から簡単に紹介していきましょう。そもそもBingとは何かと言えば、マイクロソフトが提供する検索サービスのことです。日本版は2010年7月に、本家である米国版は約1年前の2009年6月に正式リリースしたわけですが、マイクロソフトが自社開発の検索エンジン自体を提供開始したのは2005年6月にまでさかのぼります。 当時、『MSNサーチ』として提供されていた検索サービスが、Bingのルーツと言えます。2006年9月にはWindows Liveの他サービスとの連携の強化などに伴い、ユーザーインターフェイスを刷新、検索機能や操作性、カスタマイズ機能なども強化され『Liveサーチ』となります。ウェブやニュース、画像、地図検索、関連キーワード、エンカルタのデータを元にしたアンサー機能などが盛り込まれ、この段階で現在の姿に近い原型ができてきます。翌2007年には、検索サービスとして独立し『Microsoft Liveサーチ』と名称変更。この間も、マイクロソフトは継続的に検索エンジンの質を高める努力を行ってきましたが、既存の検索エンジンに対して、ユーザーがどういう不満を持っているか、検索によって何をしようとしているのか、ということをさらに深く調べて出来てきたのが、2009年にリリースされた『Bing』なわけです。 Bingと聞くと、最近はじまったばかりの検索サービスのようにも感じますが、実際にはMSNサーチ時代からの技術を脈々と継承、改善しながら、進化してきたものです。 誕生から現在までの流れを読んでいただいたところで、今度はBingのコンセプトに目を向けてみましょう。 リリース当初から、Bingのコンセプトとして掲げているのは、ユーザーの意思決定やタスク達成を助ける「ディシジョン エンジン(Decision Engine)」という考え方。普通、ユーザーは、何らかの目的をもって検索を使っています。Bingは、キーワードを入れると、ユーザーが欲しいものが帰ってくる、という検索エンジンの基本を少し進化させて、ユーザーが「したいこと」を把握 (User intent=ユーザー意図の理解)して、もっと「やりたいこと」に早く到達できる、タスク・仕事に集中できるようにしていく(Task completion)ことを目指しています。 このコンセプトを実現するために必要なのは、ユーザーが求めている情報までスムーズにたどり着けるように、その意図を推測し、検索結果ページを最適に表示するといった仕組み。具体的な動作としては、一般的なウェブサイトを検索した結果に加え、関連キーワードやニュース・動画・画像などの検索結果を表示します。しかも、それらの重要度も推測し、もっとも検索ニーズの高いと思われる情報は、最上位に表示。ユーザーが物事を選択する支援をするというわけです。 Bingの要であり、実際に検索エンジンにとって難しいのは、この「意図の推測、理解」です。検索エンジンの場合、検索結果として表示される情報が、必ずしもユーザーの予想通りになるとは限りませんが、たとえ予想とは異なる検索結果だったとしても、ビジュアルな検索結果や、「関連キーワード」や「オートサジェスト」といったキーワードの補助機能などによってユーザーが目的を解決できるようにするということがBingの目指すところです。検索結果も使いようによっては「気づき効果」も期待でき、従来までの検索エンジンとは異なったアプローチとなっているわけです。検索する時点では、探したい事柄があやふやな場合も、Bingで検索しているうちに欲しい情報の輪郭がはっきりしてくる、ということもあると思います。  また、Bingのホームページには毎日新しい背景画像が登場し、その写真に関するヒント的なものも表示されるわけですが、この機能にも、検索はそれほど機械的に行われるものではなく、もっとビジュアルに検索を考えましょう、検索結果と対話するような感じで欲しい情報にたどりつけるようにしましょう、というコンセプトは反映されています。 というわけで、今回はBingの歴史と開発コンセプトについて書いてきました。とはいえ、これで、Bingの全貌が語れたわけではなく、むしろ、今回の内容は氷山の一角に過ぎません。また次回以降も、Bingを掘り下げて書いていきたいと思います。  STC Japan 統括部長 ジョン・ネイブ
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