[お知らせ] Bing Maps日本版のデザインを一新しました!


みなさん、こんにちは。

今回は、Bing Maps 日本版(http://www.bing.com/maps/)に関するアップデートをお伝えします。
もしかしたら、既にお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、Bing Maps 日本版のデザインが一新されました!

メイリオフォントの採用、ラベンダーカラーを基調とした色合い、見やすい道路や鉄道路線の表示など、視認性や使用感が大幅に改善されています。

特徴的な変更点について、以下にてご紹介していきたいと思います。

特徴的な変更点:

ゼロからデザインされた新しいマップスタイル

  • 旧マップスタイルの抜本的改善と新しいLavenderスタイルの導入: Bing Mapsのデザイン改善は以前から地図チームにおいて課題とされてきましたが、このたびMicrosoftの“metropolis map engine”を日本の地図データのレンダリングに採用することにより、マップデザインをゼロから再構築することが可能になりました。これにより、STC Japanの地図チームで色・道幅・アイコン・ラベルフォントとそれらのサイズ等のスタイルをコントロールできるようになったことが、今回のデザイン一新に大きく寄与しています。また、マップスタイルの改善により、PC版の地図からモバイル版の地図、およびBing Maps API経由で表示される地図まで、視認性が大幅に改善しました。
  •  “Lavender”と呼ばれる淡い色調のキャンバスマップスタイル: 新しいデザインでは、Microsoftの地図に共通するラベンダーカラースタイルが使われています。Bing Mapsの開発においては、(コントラストがあまりきつくない)柔らかい印象の見た目と共に、例えば”hill shading (山や丘など地形の高低が立体的にわかるように影をつけた地表の表現)や 交通情報・地名・施設名等、多層に重ねられた情報の識別性を損なわないことも非常に重要視されていることから、このような色調が採用されています。

 品川駅の例

 


 

地図機能の主な改善点

·         フォントの改善: 新しいデザインでは、メイリオフォントを採用し、地図のラベルの読みやすさが大幅に改善されています。地図上でもメイリオフォントが使われるようになったことにより、Bing Mapsの他の機能のUIとも統一感が出ました。また、地図は各ズームレベルによってその縮尺にあったデザインが施されていますが、フォントの大きさ、強調に関しても各ズームレベルに応じた変化がつけられています。

·         標準的な鉄道路線のデザインに: 各種鉄道路線の描画においてもJRの在来線や新幹線、地下鉄、モノレールなどが以前よりも見分けやすいようにデザインされています。

·         地下鉄のラインもわかりやすく:中~高程度のズームレベルでの地下鉄路線が従来よりもわかりやすくなりました。

情報密度のコントロールの改善

·         道路描画における階層的なモデリング:実際の道幅や、道路の重要度を考慮した描画を行っています。地図上でズームインしていくにつれ、より重要度が低い狭い道路も表示されるようになります。また、ズームレベルに応じて道路の線があまりに過密して見えないよう、道路描画の密度も調整しています。ズームアウトしていけば、より重要度の高い主要な道路がはっきりと表示され、ズームインしていけば、そのレベルに応じて細かい道路がより詳細に見えてくるよう、滑らかで連続した描画になっています。

·         Places of Interest (POI)の密度の階層的なモデリング: POIと呼ばれる地図上の各種ランドマークがありますが、従来は、レベルごとのPOIの情報量のコントロールがうまくなされておらず、多種の情報が重なって見ずらいという難点がありました。新しい地図デザインでは、より適切なPOI情報を得られるようになっています。中程度のズームレベルではある程度限られたPOIの情報が表示され、ズームレベルを上げていくにつれ、より多くのPOIの情報を得られるようになります。

·         住所ラべリングの最適化: 例えば京都市や大分県など、日本各地の住所では、東京に比べ“大字”などより多くの住所表記が含まれてきます。こうした住所の表記もズームレベルに応じて、より読みやすいように調整して表示していく方法を取っています。

その他の改善点

·         道路上に矢印が記載され、一方通行の道路がわかるようになっています。

·         地下道、地下街など、地下エリアの情報も見やすくなっています。

·         首都高速など、道路が重なる部分については、透過画像になっています。

·         Hill shadingによって、山岳地形もわかりやすく表現されています。

·         航空写真についても、より詳細なレベル(細かい縮尺)まで表示できるよう改善されています。また、新しいOverlayスタイルの採用により、航空写真と地図・道路情報の重なりをより正確に再現できるようになりました。

·         市町村合併に伴う地名変更への対応、ランドマーク名の新たな追加等、地名・施設名等の検索精度も大幅に向上しています。